2023年度横浜市立大学医学会『医学会賞』『医学研究奨励賞』を当教室より2名の医師が受賞いたしました。
【医学会賞】
受賞者:米田正人(横浜市立大学附属病院国際臨床肝疾患センター長担当部長、准教授)
研究課題:臨床のグローバルスタンダードを変革させるMetabolic dysfunction associated steatotic liver disease(MASLD)研究のイノベーション
【医学研究奨励賞】
受賞者:栗田裕介(横浜市立大学附属病院内視鏡センター 助教)
研究課題:DECT/EUSによる画像診断とバイオマーカーの融合による膵癌早期診断法の確立
[米田正人医師のコメント]
Metabolic dysfunction associated steatotic liver disease(MASLD)(以前はNAFLDとして知られていました)の研究に従事し、20年が経ちました。当時は教科書にもNAFLDやNASHの記載がなかった時代でしたが、中島先生、斉藤先生、坂口先生による研究指導のもと、また信頼できる後輩と研究を続けることができた結果、このたび横浜医学会賞という栄誉ある賞を受賞できたことを光栄に思います。2003年に大学院の研究テーマとして脂肪肝専門外来を開始し、2007年には世界初のフィブロスキャンの臨床研究などを行い、現在では研究活動はガイドラインの作成、教科書の執筆、マスメディアの掲載など国内の取り組みから、トップジャーナルへの論文掲載、グローバルな薬物臨床試験への参加など、国際的にも広がっています。研究活動にとどまらず、臨床、教育、精神的な面で支えていただいた横浜市立大学肝胆膵消化器病学教室、横浜国際肝胆膵消化器病学機構の皆様に、この場を借りて心より感謝申し上げます。
[栗田裕介医師のコメント]
横浜市立大学附属病院、肝胆膵消化器病学・内視鏡センター所属、胆膵グループの栗田です。
このたびは栄誉ある横浜医学研究奨励賞を頂き、誠に光栄に存じます。
この賞は日頃より診療と研究の指導、後押しをしてくださいました中島主任教授、窪田教授をはじめ、ご協力いただきました胆膵グループの皆様のおかげでございます。またご指導ならびにご協力頂きました放射線診断科の宇都宮大輔教授、生命医科学研究科の川崎ナナ教授にはこの場をかりて御礼申し上げます。
依然として膵癌の早期診断は困難を極め、反省と試行錯誤の日々ではありますが、諦めることなく引き続き膵癌の早期診断法の確立に貢献できるよう診療、研究に尽力してまいります。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
なお、当教室からは歴代『医学研究奨励賞』は8名、『医学会賞』は2名の医師が受賞しております。今後も価値のある研究成果を提供し続ける教室として邁進してまいります。