今城医師の論文がAlimentary Pharmacology & Therapeuticsに掲載

今城医師の論文「Clinical and histologic factors associated with discordance between steatosis grade derived from histology vs. MRI-PDFF in NAFLD」が Alimentary Pharmacology & Therapeutics (First Published: 02 June 2023)に掲載されました。

Clinical and histologic factors associated with discordance between steatosis grade derived from histology vs. MRI-PDFF in NAFLD
Beom K. Kim, Nicole Bernstein, Daniel Q. Huang, Nobuharu Tamaki, Kento Imajo, Masato Yoneda, Nancy Sutter, Jinho Jung, Khang Nguyen, Leyna Nguyen, Tracy Le, Egbert Madamba, Lisa Richards, Mark A. Valasek, Cynthia Behling, Claude B. Sirlin, Atsushi Nakajima, Rohit Loomba.
Alimentary Pharmacology & Therapeutics.
PMID:37269117 doi.org/10.1111/apt.17564,
First published: 02 June 2023
LINK: https://doi.org/10.1111/apt.17564

[今城医師のコメント]
 肝臓の脂肪化診断は超音波Bモードを用いて行われていますが、定量的評価ができないという欠点がございます。そこで、定量的評価を行う場合は肝生検により得られた病理学的所見が用いられておりました。しかしながら、肝生検は出血のリスクやコストの問題、また、病理診断医間の読影結果の不一致やサンプリングエラーといった問題が発生する場合がございます。近年では、MRIを用いたproton density fat fraction (PDFF)が開発され、肝脂肪化定量の把握が正確に可能となっております。MRI-PDFFのメリットはその高い診断能のみならず、肝臓全体の脂肪化定量が可能という点です。
 本論文では、組織学的脂肪化所見とMRI-PDFF所見の結果の不一致に関する因子を解析しております。結果としては、線維化ステージ2以上の症例では、組織学的脂肪化がMRI-PDFFに比し過大評価されてしまう可能性が示唆されております。本検討により、治験などでの組織学的脂肪化評価を行う際の重要な注意点を提唱できたと考えられております。
 今回、横浜市立大学肝胆膵消化器病学をはじめ、新百合ヶ丘総合病院、武蔵野赤十字病院、米国のUCSD、韓国の延世大学校及びシンガポール国⽴大学保健機構など、国内外多施設の諸先生方に多くのご協力を頂き、研究成果を残すことができました。このような素晴らしい研究機会を与えていただきました中島淳教授、米田正人准教授、山王病院の斎藤聡教授ならびに多施設の諸先生方にこの場を借りて御礼申し上げます。

今城健人
新百合ヶ丘総合病院 消化器内科 部長
福島県立医科大学 低侵襲腫瘍制御学講座 特任准教授

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