髙栁卓矢医師ら(横浜労災病院)の原著論文がDiagnostics誌に掲載

Clinical Features and Prognostic Impact of Pancreatic Ductal Adenocarcinoma without Dilatation of the Main Pancreatic Duct: A Single-Center Retrospective Analysis
Takuya Takayanagi, Yusuke Sekino, Noriki Kasuga, Ken Ishii, Hajime Nagase, Atsushi Nakajima
Diagnostics. 2023 Mar 3;13(5):963.

髙柳医師のコメント

膵癌の多くは主膵管拡張を認めますが、癌の局在が膵鉤部やGroove領域、膵尾部末端の場合やCISなどの際には主膵管の拡張を伴わないことがしばしばあります。
そこで今回は、膵癌を主膵管拡張の有無で2群に分け臨床所見を比較したこと、主膵管拡張のない膵癌の新分類を報告しました。
主膵管拡張のない膵癌は主膵管拡張のある膵癌と比較し診断時期が遅れることから予後が悪いこと、EUSとDW-MRIは腫瘍の直接検出率が高く主膵管拡張のない膵癌の診断にも有用である可能性が示されました。
また、主膵管拡張のない膵癌をTypeⅠ~Ⅴの5つに分類し、日々のEUSではこの分類を意識した膵臓観察が大切であることを報告しております。

本報告につきまして直接ご指導いただきました関野先生、データ収集を手伝っていただいた春日先生、研究途中にも関わらずご意見いただきました石井先生など、多大なるご指導ならびにご協力いただき誠にありがとうございました。

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

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