令和5年度昇任人事

各病院において令和5年4月1日付けで昇任人事となりましたので、お知らせ致します。

斉藤 聡
山王病院消化器センター内科部長(消化器)
国際医療福祉大学医学部教授(消化器内科(肝疾患)) 

米田 正人
横浜市立大学附属病院国際臨床肝疾患センター センター長・担当部長
横浜市立大学先端医科学研究センター セローム解析センター 解析センター長

今城 健人
福島県立医科大学 低侵襲腫瘍制御学講座 特任准教授

内山 詩織
横浜労災病院 消化器内科 内視鏡部長   

[斉藤先生よりコメント] 
2023年4月1日より山王病院の消化器病センター内科部長、国際医療福祉大学医学部教授(消化器内科(肝疾患))を拝命いたしました斉藤聡です。医学部を卒業後、直ちに内科学第3講座の大学院に入り、それ以来断続的ではありますが約26年間、横浜市立大学附属病院でお世話になりました。大変有り難うございました。
 今回新天地に出向くにあたり不安と期待が入り交ざったものがございます。異動にあたり中島先生より「畑は肥沃な大地ですがまだ種蒔きすら終わっていないと思います。」といったお言葉を頂戴いたしました。横浜市立大学の肝胆膵消化器病学教室は、中島先生が第3内科の時代から種を蒔き手塩にかけて育て現在は多くの有望な若手の医師が育ち、花開き、そして豊かな実りの時期を迎えていると思います。ただここに来るまでに25年近くかかっています。
 数年前より山王病院・国際医療福祉大学は横浜国際肝胆膵消化器病学機構の1施設となりました。ただ国際医療福祉大学医学部の卒業第1期生はこの3月に出たばかりでこれから育っていく施設です。たわわな実りの時期を迎えるにはまだまだ長い時間がかかることが想像されます。ただ赴任後より種を蒔き、育て、何とか丈夫な芽が出るところまででも関わり、そして次の時代の先生方に繋いでいければと思います。そのためにはこれからも横浜国際肝胆膵消化器病学機構の先生方のサポートが必要です。何卒よろしくお願い申し上げます。

[米田医師よりコメント]
 この度、横浜市立大学附属病院国際臨床肝疾患センターの初代センター長でありました斉藤聡先生の退官に伴い、後任のセンター長に就任いたしました平成13年卒(2001年)の米田正人です。当国際臨床肝疾患センターの設立の趣旨は初代センター長である斉藤聡診療教授が尽力されていた「肝疾患にかかわる患者さん、内科、外科、そして基礎研究者の間の垣根をなくしシームレスな医療をつくりあげる」という信念でした。その強い思いの中、平成30年4月に横浜市立大学附属病院が「肝疾患診療連携拠点病院」に認定され、患者さんが直接肝臓専門医と相談できる窓口の設立、医療機関とのC型肝炎ウイルス治療の再治療、生体肝移植、劇症肝炎などの肝臓の難治症例の連携、次世代の肝臓専門医を養成する肝臓専門医専攻研修管理委員会の設立がすすめられました。2019年4月1日より国際臨床肝疾患センターが横浜市立大学附属病院に新設され、高度かつ最先端の臨床とともにiPS研究を臨床へ応用するすべくトランスレーショナルリサーチが開始され日本医療研究開発機構(Japan Agency for Medical Reseaerch and Development:AMED)の分担研究を行っております。
 現在、B型肝炎やC型肝炎などウイルス性肝炎に対して画期的な治療法や対策法が開発されましたが、生活習慣病関と密接に関係する非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease: NAFLD)や社会的背景が要因となるアルコール性肝障害は増加しております。横浜市立大学はNAFLD疾患の線維化診断に超音波エラストグラフィが有用であることを世界で初めて報告し、日本消化器病学会・日本肝臓学会が発行するNAFLD/NASH診療ラインガイドライン2014年,20220年(改訂第2版)の作成委員を務めるなどNAFLD臨床・研究の草創期から現在に至るまで中心的役割を担っています。
 横浜市立大学附属病院国際臨床肝疾患センターは皆様のお力添えのもと、今後とも地域医療への貢献、高度な医療技術をもつ専門医の育成、国際レベルの研究など課せられた大きな責任を務めさせていただきます。
 また、この度は先端医科学研究センター セローム解析センター長を拝命いたしました。セローム解析センターではセルソーターを中心とした細胞分離・解析機器が整備され、ヒト幹細胞の分離・操作技術や遺伝子工学技術を基盤とした研究が可能です。横浜市立大学の臨床、基礎研究のトランスレーショナルリサーチを推進し、再生医療や抗がん剤開発など新たな研究分野が創出できることを目標といたします。

[今城医師よりコメント]
この度、福島県立医科大学、低侵襲腫瘍制御学講座、特任准教授を拝命しました今城健人です。
横浜市立大学医学部、肝胆膵消化器病学より、2021年4月に新百合ヶ丘総合病院、消化器内科部長に就任させていただきましたが、この度上記役職を併任させていただくこととなりました。
肝細胞癌の治療に従事して13年が経過しております。NTT東関病院の寺谷卓馬先生に師事し、局所治療を学ばせていただいた成果を東北の地で発揮することができ、大変うれしく思っております。
肝細胞癌の治療のみならず、慢性肝疾患診療及び研究の点でも積極的に行っていく所存です。
成果を出せるように頑張りますので応援していただけますと幸甚です。
最後になりますが、この場をお借りして、私共のキャリアップを第一に考えていただいている中島淳主任教授、いつも様々なことでバックアップしてくださっている斉藤聡先生、米田正人先生、医局の先輩・後輩の皆様、医局秘書の方々、実験助手の方々に深くお礼を申し上げます。特に今年度から山王病院に異動されました斉藤先生には肝疾患のイロハを温かくご指導いただきました。感謝申し上げます。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願いいたします。

[内山先生よりコメント]
 この度横浜労災病院の内視鏡部長を拝命いたしました内山詩織と申します。
 私は消化器内科1年目から労災病院で働かせていただき、右も左もわからない中、多くの先輩方にご指導いただきました。その後大学病院で3年間働かせていただきましたが、再び労災病院へ戻り、この度内視鏡部長に就任させていただいたこと、非常に感慨深く感じております。
 まだまだ若輩者ではありますが、地域の皆様のために働かせていただくとともに、一緒に働くスタッフが働きやすい環境を作っていけるよう精進していきたいと思っております。
 最後になりましたが、今までご指導いただきました中島淳主任教授、また当院副院長の永瀬先生をはじめとする肝胆膵消化器病学教室のスタッフの皆様に御礼申し上げます。
 今後もご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願いいたします。

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