今城健人医師(新百合ヶ丘総合病院 消化器内科部長)の論文「Microwave ablation versus single-needle radiofrequency ablation for the treatment of HCC up to 4 cm: A randomized control trial」が『JHEP Reports』誌に掲載されました。
(Research article)Microwave ablation vs. single-needle radiofrequency ablation for the treatment of HCC up to 4 cm: A randomized-controlled trial.
Katsutoshi Sugimoto, Kento Imajo, Hidekatsu Kuroda, Go Murohisa, Kazue Shiozawa, Kentaro Sakamaki, Takuya Wada, Hirohito Takeuchi, Kei Endo, Tamami Abe, Takashi Matsui, Takahiro Murakami, Masato Yoneda, Atsushi Nakajima, Shigehiro Kokubu, Takao Itoi
JHEP Reports,7(1),January 2025.
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[今城健人医師のコメント]
肝がんに対する局所治療はラジオ波焼灼療法(RFA)が一般的ですが、近年、マイクロ波凝固療法(MWA)のsystemが新しくなり、以前のバージョンに比し腫瘍を球形にかつ大きく凝固壊死できるようになりました。しかしながら、これまでRFAと新バージョンのMWAとの直接比較試験はございませんでした。そこで今回、肝細胞癌(HCC)に対するRFAとMWAのランダム化比較試験を東京医科大学の杉本勝俊先生らが主となり施行いただき、我々も参加させていただいております。結果としまして、2年後のHCC局所再発率がMWAのほうがRFAよりも低いということを示しております。本研究により、HCCに対するMWAの有用性が示され、世の中への普及を促進できたと考えております。肝臓疾患診療においてご高名な杉本先生らとともに新規治療を促進できるような研究に携われたことはとても貴重な経験となります。このような素晴らしい研究の機会を与えていただき、また私を共同筆頭著者としていただきました杉本勝俊先生、新規バージョンのMWAを日本で初めて使用させてくださいました中島淳教授はじめ、横浜市立大学肝胆膵消化器病学、新百合ヶ丘総合病院の諸先生方にこの場を借りて御礼申し上げます。