新百合ヶ丘総合病院 消化器内科部長 今城健人医師の論文が『European Radiology』に掲載されました。
Head-to-head comparison among FAST, MAST, and multiparametric MRI-based new score in diagnosing at-risk MASH
Kento Imajo,Yusuke Saigusa,Takashi Kobayashi,Koki Nagai,Shinya Nishida,Nobuyoshi Kawamura,Hiroyoshi Doi,Michihiro Iwaki,Asako Nogami,Yasushi Honda,Takaomi Kessoku,Yuji Ogawa,Hiroyuki Kirikoshi,Shigehiro Kokubu,Daisuke Utsunomiya,Hirokazu Takahashi,Shinichi Aishima,Yoshio Sumida,Satoru Saito,Masato Yoneda,Andrea Dennis,Stella Kin,Anneli Andersson,Atsushi Nakajima
European Radiology 2024 Dec 5. PMID: 39638942 doi: 10.1007/s00330-024-11215-3. Online ahead of print.
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[今城健人医師のコメント]
近年、非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis: NASH)は代謝機能障害関連脂肪肝炎(Metabolic dysfunction-associated steatohepatitis : MASH)へと名称変更され、益々注目を集めております。MASHの一部は線維化が進展した状態である”at-risk MASH”に至ります。この”at-risk MASH”は侵襲的な肝生検により得られた病理検体で診断されております。今回、我々は”at-risk MASH”に対する非侵襲的診断法として、マルチパラメトリックMRI(Perspectum社、UK)を用いたcorrected-T1(cT1)とMRエラストグラフィ(MRE)及びproton density fat fraction (PDFF)を併用した方法の有用性をEuropean Radiology (Impact factor=4.7)に報告しております。近い将来、MASH診断が侵襲的方法から非侵襲的方法へと大きく変わる可能性が高く、本検討はその先駆けになると信じております。イギリス屈指の名門、オックスフォード大学の一流研究者であるハリソン先生らとともに世の中の流れを変えるような研究に携われたことは一医療者として貴重な経験となります。このような素晴らしい国際共同研究の機会を与えていただきました中島淳教授はじめ、Perspectum社の皆様並びに横浜市立大学肝胆膵消化器病学の諸先生方にこの場を借りて御礼申し上げます。