多施設共同研究の論文が雑誌「肝臓」に掲載

 中島淳主任教授が理事を務めるJ-SMARCの多施設共同研究についての川中美和医師(J-SMARC理事)筆頭著者の論文「奈良宣言(ALT over 30)のMASLD(metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease)における臨床的意義の検証」が雑誌『肝臓』第65巻4号p28(186)-33(191)に掲載されました。

[共著者の岩城慶大医師のコメント]
 2023年6月、日本肝臓学会総会において、かかりつけ医と専門医の診療連携促進のため、ALT>30の症例を積極的に肝臓専門医に紹介するべきであるという主旨を含んだ奈良宣言2023が提唱されました。
 川崎医科大学の川中美和先生による本報告では、肝生検を施行したMASLD症例において、ALT>30に加え、血小板やFIB-4 indexを組み合わせることで、肝線維化F2以上の症例を効率的に予測できることがわかりました。
 奈良宣言2023という非常に意義のある宣言に、かかりつけ医で測定可能な線維化マーカーを加えることで、線維化進展症例のハイレベルな拾い上げが可能となったということで、実臨床につながる研究結果でありました。
 CLIONE studyという当施設も参加させていただいた多施設共同研究において、このような有益な結果が得られたことを非常に嬉しく思います。
 そして、ご報告いただいた、川崎医科大学の川中美和先生に心より感謝申し上げます。
 皆さまも是非雑誌肝臓(vol.65, No4)をご購読頂ければ幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です