米田医師と中島医師の研究が世界4大医学雑誌『JAMA』に掲載

 当教室の米田正人センター長(附属病院国際臨床肝疾患センター)と中島淳主任教授の参加した研究が世界4大医学雑誌『JAMA(Journal of the American Medical Journal)(IF=157.3)』に掲載されました。

Lin H, Lee HW, Yip TC, Tsochatzis E, Petta S, Bugianesi E, Yoneda M, Zheng MH, Hagström H, Boursier J, Calleja JL, Goh GB, Chan WK, Gallego-Durán R, Sanyal AJ, de Lédinghen V, Newsome PN, Fan JG, Castéra L, Lai M, Harrison SA, Fournier-Poizat C, Wong GL, Pennisi G, Armandi A, Nakajima A, Liu WY, Shang Y, de Saint-Loup M, Llop E, Teh KK, Lara-Romero C, Asgharpour A, Mahgoub S, Chan MS, Canivet CM, Romero-Gomez M, Kim SU, Wong VW; VCTE-Prognosis Study Group. Vibration-Controlled Transient Elastography Scores to Predict Liver-Related Events in Steatotic Liver Disease. JAMA.2024. DOI: 10.1001/jama.2024.1447.
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[米田医師よりコメント]

 アジア、アメリカ、ヨーロッパで実施された脂肪性肝疾患患者の国際共同大規模コホート研究に参加しました。日本からは横浜市立大学のみの参加となります。本研究ではフィブロスキャン測定が行われたMASLD患者16,603例(10,920例は複数回の検査あり)、中央値51.7か月の期間の観察で316例(1.9%)に肝関連イベント(肝細胞癌,肝不全、肝移植、肝関連死)が発生しました。この肝関連イベントの発症予測に、超音波エラストグラフィ(フィブロスキャンR)を活用したAgileスコア(Agile3+,Agile 4)が有用であることを報告いたしました。また時間的経過によるAgile3+の変化を検討することで、肝関連イベントの予測正答率を向上させることも解明いたしました。横浜市立大学は世界で初めてMASLD(旧NAFLD)に対するフィブロスキャンの有用性を2007年に確立いたしました。今に至る研究の継続が、今回、JAMA掲載につながったと考えます。現在に至るまでご協力いただいた横浜市立大学肝胆膵消化器病学の諸先生方にこの場を借りて御礼申し上げます。

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