中島淳主任教授が『診療よろず相談TV』の第76回「最新の便秘診療の知識」に、前回に引き続き回答者として出演いたしました。
Care Net会員であればどなたでも視聴でき2023年10月26日(木)より配信が開始されております。
(放送内容)
今年(2023年)の7月に日本消化管学会より便通異常症の診療の新しいガイドラインが発行されました。
- 便秘の治療薬として、まず、浸透圧性下剤、それで改善がなければ、上皮機能変容薬、胆汁酸トランスポーター阻害薬の使用が推奨されている。
- 依存性の高い刺激性下剤はオンデマンド治療とする。
- 従来、離脱が困難とされてきた刺激性下剤からの切り替えは、エロビキシバットの使用で効果が得られそうだということがわかってきた。
- 新規下剤とMg製剤は保険上併用可能で、薬理学上相性が良い。併用で効果が強い時はMg製剤を減量する。併用で十分な効果が得られない時は、別の新薬を試してみる。
- 患者の満足度を上げるためには、便の形がブリストルスケールの4ないし5型となるように薬を調整していく。
便秘治療が患者の生命予後の改善に対して非常に重要であるので、ぜひ、患者さんから便秘の有無を聞き出し、積極的に便秘の治療につなげていって欲しい。と、コメントしております。