米田医師の論文が『Hepatology』に掲載

米田医師の論文「The role of MRI technology in liver evaluation for NAFLD patients: Advancements and opportunities」(Editorial)がHepatologyにアクセプトされました。

The role of MRI technology in liver evaluation for NAFLD patients: Advancements and opportunities.
Yoneda M, Nakajima A. 

Hepatology. 2023 May 23.
PMID: 37212150 doi: 10.1097/HEP.0000000000000478.
Online ahead of print.

[米田医師のコメント]
 非アルコール性脂肪性肝疾患(Nonalcoholic Fatty Liver Disease: NAFLD)は、肥満人口や2型糖尿病罹患率の増加とともに、世界中で患者数が急増し、最も深刻な肝疾患の一つとして広く認知されております。これまでの数年間、ガイドラインはNAFLDおよびNASHのリスクを伝えることに注力してまいりましたが、近年のガイドラインの変遷により、ルールアウト/ルールインの戦略が提唱され、医療資源を重点的に集中させるべき対象として、「リスクのあるNASH(at-risk NASH)」という概念が提唱されております。具体的には、「NASHであり、かつ線維化が2以上進行している」という条件を満たす病態を指し、これに焦点を当てることが求められています。
 NASHの診断や「リスクのあるNASH」の特定に際しては、PDFFやMRE、T1緩和時間など、MRI手法が活用されておりますが、これらの手法を直接的に比較したHead-to-headの研究はまだ存在しておりません。本稿では、MRIの医療機器開発からNASHの臨床応用まで包括的に論じ、今後の発展についても考察しております。
 Editorialは学術誌の中でも、重要なトピックやテーマについて論文を紹介し、追加の解説を行う短報ですが、今回の号では特に重要な論文に焦点を当て、その解説を行うことから、その重要性が一層際立ってまいります。肝臓分野で最も権威のあるジャーナルであるHepatology誌からのEditorial執筆の依頼は、名誉あるものであります。中島先生、今城先生が先導してきた横浜市立大学肝胆膵消化器病学におけるNASH研究が世界的に認められたことは、大変喜ばしいことと考えます。この場を借りて、関係各位にご連絡し、また心からの感謝の意を申し上げます。

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