消化器内科医になってよかった!!

 私は初期研修1年目を横浜市立大学附属病院、2年目を横須賀共済病院で終え、2021年度からは、赤羽橋駅近くにある国際医療福祉大学三田病院で研修しております。

 もともと父が消化器内科医であり、物心ついた頃には同じ消化器内科を目指しておりました。実家が横浜であることから初期研修病院先として横浜市立大学附属病院で初期研修をスタートし、最初の2か月間を肝胆膵消化器病学教室で研修させていただきました。そこで中島教授をはじめとする医局員の先生方の人間性に惹かれ、ローテートし始めた4月にすぐ入局を決意いたしました。

 2年目は救急外来の忙しい横須賀共済病院を選択し、そこでも再度消化器内科をローテートし、緊急処置があれば何が何でも入らせてもらい、いつか自分も前に立ってできるようになる日々を夢見ながら、ひたすら介助につく日々を送っていました。

 そうして2年間の初期研修医を終えてからまだ1年も経っていませんが、当時とは比べ物にならないほどの責任感や使命感を感じながら日々、外来や病棟業務に臨んでおります。

 4月は右も左も分らぬまま外来業務、病棟業務に奮闘し、上下部消化管内視鏡やERCPなどの検査に入っていましたが、上級医の先生方の熱心で丁寧なご指導のおかげで少しずつ機器の操作に慣れてきたり、様々な所見や検査の意義がわかるようになってくることに、日々充足感を感じております。

 当院は若手が私と他医局の専攻医2年目の先生しかおらず、予定検査をはじめとして緊急処置などがある際には積極的に施行医として立たせていただいており、たくさんの経験を積むことができるため、とても密度の高い日々を過ごしています。また当医局からは私のほかに3名の医師が派遣されています。

 とても気さくで面倒見の良い先生方でよくご飯に連れて行って下さり、日々仕事面でもプライベートでも悩むことがあればすぐに相談できるので心身共に健やかに研修することができております。心から信頼できる先生方に出会えたことがなにより嬉しいです。

 当医局員以外にも、慶應大学、東京医科大学の医局員の先生方もいらしゃいますが、垣根を越えてチーム一丸となって日々診療にあたっております。そういった背景もあり、各分野のエキスパートの先生方に囲まれており、非常に贅沢な環境で研修できていると感じております。

 新内科専門医制度では消化器領域以外でも膨大な症例数を経験することが必要なため、来年度は消化器内科以外にも様々な科をローテートすることになり少し寂しさも感じますが、今後の医師人生にプラスになる経験だと思って一生懸命臨もうと思います。

 まだまだ未熟な私ですが、消化器内科医としての一歩を踏み出した初心を忘れず、決して驕らず、医局員の一員としての誇りを持ち、医局の名に恥じぬよう日々精進して参りたいと思います。

(2022年2月記載)