2024年10月12日～15日にウイーン（オーストリア）で開催されたUEGW2024にて、海老澤佑医師（大森赤十字病院）が【National scholar award】を受賞しました。
National Scholar Awardは、国ごとに最も高い得点を獲得したabstractの1名のみが選出される大変栄誉ある賞です。
海老澤医師のコメント：
この度はUEGW2024でNational scholar awardという素晴らしい賞をいただき、大変光栄に思います。
今回の発表は、大森赤十字病院のデータを振り返り、大腸T1癌に対するESDで垂直断端陽性となるリスク因子について検討を行いました。大腸T1癌は内視鏡切除と外科切除の境界に位置する病変です。術前の正確な診断ももちろん重要ですが、病理学的な評価に頼らざるを得ない病変もしばしば経験されます。一方で、大腸T1癌自体は内視鏡切除の困難因子である線維化を高確率で伴うことがわかりました。当院においては既報と比較しても垂直断端陽性率が低く、線維化部分を正確に筋層直上で剥離する技術の高さを反映しているのではないかと考えております。
私自身の発表が評価いただいただけではなく、当院のデータが日の目を見て、評価いただけたこと自体が大変うれしく思います。私一人ではなく、中島主任教授をはじめ医局の先生方、千葉先生・大森赤十字病院のOB・現役の先生方、そしてこれまで支えてくれた家族のおかげで受賞できました。みなさまからの励ましやご協力、ご指導に深く感謝申し上げます。この賞をいただいたことを励みに、今後もさらに精進してまいります。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
千葉秀幸医師からのコメント：
海老澤先生、栄えあるNational scholar awardの受賞、本当におめでとうございます。
当科は地域の中核病院として救急診療を含めた日常診療も大変忙しいのですが、その間をぬって当院の12年にわたる大腸ESDの膨大なデータを丁寧に見事にまとめてくれました。
これまでもUEGWはほぼ毎年参加していますが今回のような賞ははじめてで、私だけでなくこれまで当グループに関わってくださった多くの先生方も自分事のように喜んでくれています。海外でのOral発表は緊張もあったと思いますが、準備をしっかりして素晴らしい発表だったと思います。海老澤先生の今後の益々のご活躍を期待しています。
【Awardees 2024 受賞者一覧】
Amine Achemlal, Morocco
Margarette Baldeo, Philippines
Mihaela Birligea, Romania
Vincent Bos, Netherlands
Soran R. Bozorg, Sweden
Krzysztof Budzyn, Poland
Matthias Ceulemans, Belgium
Bonan Chen, Hong Kong
Lee Yoong Elizabeth Chen, Singapore
Yoen Young Chuah, Taiwan
Vidak Coguric, Montenegro
Nina Dominik, Austria
Maria Dzhogova, Bulgaria
Yu Ebisawa, Japan
Menar Ekizce, Germany
Diogo Feijó, Portugal
Melanie Figueroa-Palafox, Mexico
Maya Fischman, Israel
Emilie Flad, Switzerland
Eyad Gadour, Saudi Arabia
Juan Pablo Garcia Marmolejo, Colombia
Sofya Grigoryan, Armenia
David Janelidze, Ukraine
Alzbeta Hujova, Czech Republic
Wiza Iswanti, Indonesia
Hamed Kallel, Tunisia
Venkata Anudeep Katrevula, India
Kai Kauppinen, Finland
Tom Leech, United Kingdom
Galam Leem, South Korea
Qing Li, France
Mladen Maksic, Serbia
Catherine Mcshane, Ireland
Izabela Milanez, Slovenia
Natália Junkes Milioli, Brazil
Tünde Molnár, Hungary
Jamil Mrad, Lebanon
Eakapong Ngamchokwathana, Thailand
Daniele Noviello, Italy
Megan Oleksiw, Canada
Ezekiel Otaegui-Campos, Australia
Miguel Puga-Tejada, Ecuador
Ab Hameed Raina, United Arab Emirates
Danute Razuka-Ebela, Latvia
Mathilde Resell, Norway
Diego Reyes-Placencia, Chile
Leticia Rodríguez-Alcolado, Spain
Aleksejs Sazonovs, Denmark
Yumna Shahid, Pakistan
Cem Simsek, Turkey
Hassan Sinan, United States of America
Irma Siranovic Pongrac, Croatia
Guzal Sobirova, Uzbekistan
Pishoy Sydhom, Egypt
Deimantė Tilindė, Lithuania
Diana Vážanová, Slovakia
Nilanka Wickramasinghe, Sri Lanka
Xiaocun Xing, China
