小田貴之医師らの症例報告が「Clinical endsocopy」誌にオンライン先行公開されました
このたび、横浜市立大学附属病院 肝胆膵消化器病学の小田貴之医師の症例報告(内視鏡動画付き)が「Clinical endsocopy」誌にOnline ahead of print(オンライン先行公開)されました。
Successful endoscopic transpapillary gallbladder drainage using a rotatable sphincterotome to overcome placement difficulty due to a caudally oriented cystic duct.
Oda T, Hasegawa S, Yonedao M
Clinical endsocopy
doi: https://doi.org/10.5946/ce.2026.064
Published online: August 7, 2026
【小田貴之医師のコメント】
この度、内視鏡的経乳頭胆嚢ドレナージ(endoscopic transpapillary gallbladder drainage:ETGBD)における回転式スフィンクテロトーム(ENGETSU; Kaneka Medix)の有用性について、内視鏡動画を含む症例報告として発表させていただきました。
現在、我々は悪性遠位胆管狭窄に対する胆管金属ステント留置時に、処置後の胆嚢炎予防を目的としてETGBDを併施する単群前向き試験を実施しております。今回報告した症例は、この前向き試験の一環としてETGBDを施行した症例です。
本症例は膵癌による遠位胆管狭窄を来しており、胆嚢管の屈曲が強かったため、通常のストレートタイプのカテーテルでは胆嚢内へのガイドワイヤー挿入が困難でした。そこで、通常は内視鏡的乳頭切開術に使用する回転式スフィンクテロトームを総胆管内に挿入し、その先端を胆嚢管の走行方向に合わせることで、胆嚢内へのガイドワイヤー挿入に成功しました。
ETGBDは急性胆嚢炎などに対しても行われる処置ですが、その手技成功率は約70%と報告されており、胆嚢管へのガイドワイヤー挿入が困難な症例が一定数存在します。本症例報告を通じて、このようなETGBD困難例において、回転式スフィンクテロトームがガイドワイヤー挿入を補助する有用な選択肢となり得ることを示しました。
この場をお借りして、本報告の作成にあたりご指導いただきました長谷川翔先生、米田正人先生に深く感謝申し上げます。
