三澤昇医師の記事「便秘症治療、広がる選択肢」が「日本経済新聞(土曜版)」の「Medical,Care&Health」欄に掲載されました
〈記事の紹介〉
高齢化や食事の欧米化を背景に、生活の質(QOL)を大きく下げる便秘症の患者が増えています。
治療の基本は食事や生活習慣の改善ですが、服薬で症状の改善を目指す場合、市販薬を試す人も少なくありません。
市販薬の便秘薬には「刺激性下剤」「非刺激性下剤」の2種類があり、まずは非刺激性の酸化マグネシウムを試すことから始めることが望ましいです。
医療機関での投薬治療を受ける場合は、さらに「上皮機能変容薬」や「胆汁酸トランスポーター阻害薬」と言った新薬も選択肢に加わります。
三澤医師は、「便秘の悩みがあれば、消化器内科の専門医に早めに相談してほしい。」と呼び掛けています。
2024年11月6日～11月8日に、タイのバンコクにてThe Federation of Neurogastroenterology and Motility 2024(FNM 2024)が開催されました。
本学会では世界各国から消化管運動機能障害に関する研究の発表が行われました。
当教室からは中島淳教授、結束貴臣医師、三澤昇医師、石原洋医師が参加し、学会を通して研究内容を世界に発信し、また世界の最新知見を学ぶ大変貴重な機会となりました。
学会会場では消化管運動機能障害の分野で世界的に有名な先生から自身の研究について直接アドバイスをいただき、同じ分野を研究している先生方と食事をとりながら議論を交わすことで、モチベーションがあがり、非常に有意義な数日間を過ごすことができました。
Atsushi Nakajima:
Postgraduate course 〈Navigating Solutions for DGBI and GI motility disorders〉
Novel pharmacologic treatment for constipation.
November 6 2024.
Noboru Misawa:
(C6) WHAT’S NEW IN CONSTIPATION?〉
(OP023) Efficacy of Bifidobacterium bifidum G9-1 for quality of life in patients with chronic constipation: a multicenter, double-blind, randomized controlled trial.
November 8 2024.
Takaomi Kessoku
Clinical: Colon and Anorectum: Physiology, Pathophysiology, and Clinical Disorders
A multicenter prospective sampling observational study comparing the effects of magnesium oxide and elobixibat on improving defecation desire in patients with chronic constipation.
November 7-8 2024.
Yo Ishihara
Clinical: Colon and Anorectum: Physiology, Pathophysiology, and Clinical Disorders
Diagnosis of Slow Transit Constipation Using Pocket Abdominal Ultrasound Instead of Radio-opaque Markers.
November 7-8 2024.
大変貴重な機会を与えて頂き感謝申し上げます。
中島淳主任教授の記事「高齢者の慢性便秘症」が「十勝毎日新聞(2024年9月23日)」「八重山毎日新聞(2024年9月26日)」「岩手日日新聞(2024年10月5日)」「北羽新報(2024年10月6日)」「北國新聞(2024年10月22日)」の五紙の健康欄に掲載されました。
このたび膵癌に対するDual Energy CT (DECT)の有用性を検討した論文がTomographyにアクセプトいただきました。
Diagnostic Value of Contrast-Enhanced Dual-Energy Computed Tomography in the Pancreatic Parenchymal and Delayed Phases for Pancreatic Cancer
リンク≫ www.mdpi.com
［栗田医師よりコメント］
DECTにより従来のCT比較して膵実質相で腫瘍を明瞭に描出することが可能でした。
また近年注目されている遅延相における膵癌の遅延濃染像もDECTでより明瞭化しました。
さらに本検討では遅延濃染は1~2cm以下の小膵癌で明瞭化することも新規にわかり、膵癌の早期診断にも有用な可能性が示唆されます。
なお、進行癌は壊死性変化や乏血性腫瘍としての性格が強くなるためか遅延濃染は不明瞭でした。
引き続きDECTを膵癌の早期診断に生かしてまいりたいと存じます。
ご協力・ご指導いただきました、放射線科宇都宮先生、放射線部泉様、また共著者の先生方にはこの場を借りて御礼申し上げます。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
緒方 智樹医師の原著論文が『Journal of Clinical Medicine』に掲載されました。
Thin Delivery Stents Can Obviate the Need for Additional Fistula Dilatation of Large Diameter in Endoscopic Ultrasound-Guided Hepaticogastrostomy
Tomoki Ogata, Yusuke Kurita, Takamitsu Sato, Shin Yagi, Sho Hasegawa, Kunihiro Hosono, Noritoshi Kobayashi, Itaru Endo, Kensuke Kubota, Atsushi Nakajima
J. Clin. Med. 2024, 13, 6328. https://doi.org/ 10.3390/jcm13216328
【緒方医師のコメント】
EUS-HGSは近年発展してきた胆膵内視鏡手技の1つです。その発展は目覚ましく、特にステントは様々な物が開発されています。
本論文では、近年開発された金属細径デリバリーステント(5.9Fr/6.0Fr)が金属広径デリバリーステント(8.5Fr)と比較して、ステント留置時の瘻孔拡張を最低限に出来ることを報告しました。少しでもこの論文が日常診療の役に立てれば幸いです。
ご指導頂きました中島淳教授、栗田裕介先生を初めとする共著者の皆様に心より御礼申し上げます。
2024年に適応拡大されたこの制度を幅広く知っていただくために、YouTube short動画を作成しました。大学の公式キャラクター「ヨッチー」も参加してます。
患者さんへ制度紹介する際に使用していただけると幸いです。
【横浜市大】肝がん・重度肝硬変医療費助成制度について(2024年改訂) #shorts
公式X：@YCU_LiverCenter
