教授 中島淳 退官のご報告

横浜市立大学医学部肝胆膵消化器病学教室の初代主任教授である中島淳が、2025年3月31日をもちまして横浜市立大学を退官する運びとなりました。
長年にわたり当教室の大黒柱として、教室の運営および発展に多大な貢献をされ、また、近年においては横浜市立大学医学群長および医学部長として、大学を牽引し、発展に寄与されました。中島教授のこれまでの多大なご功績に深く感謝申し上げるとともに、今後ますますのご活躍をお祈り申し上げます。
横浜市立大学医学部肝胆膵消化器病学教室の初代主任教授である中島淳が、2025年3月31日をもちまして横浜市立大学を退官する運びとなりました。
長年にわたり当教室の大黒柱として、教室の運営および発展に多大な貢献をされ、また、近年においては横浜市立大学医学群長および医学部長として、大学を牽引し、発展に寄与されました。中島教授のこれまでの多大なご功績に深く感謝申し上げるとともに、今後ますますのご活躍をお祈り申し上げます。
3月26日、春の訪れを感じる暖かな日差しのもと、卒業式が執り行われました。
当教室からは、医学部長 中島淳が参加し、卒業生の皆さまの門出に立ち会わせていただきました。
本年度、医学部を巣立った卒業生は85名。新たな医療の道へと歩み始める皆さまが、それぞれの場所で輝かしい未来を築かれることを心よりお祈り申し上げます。
平素より格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
この度、一般社団法人横浜国際肝胆膵消化器病学機構および横浜市立大学医学部肝胆膵消化器病学教室のホームページは、より快適に情報を取得いただけるよう、全面的なリニューアルを実施いたしました。
今回のリニューアルでは、デザインを一新し、情報を以下の4つのカテゴリーに整理いたしました。
これにより、目的の情報へよりスムーズにアクセスいただけるようになったかと存じます。
また、スマートフォンやタブレットなど、様々なデバイスから快適に閲覧いただけるよう最適化いたしました。
今後も、皆様にご満足いただけるよう、より有益な情報発信とサービス向上に努めてまいります。
引き続き、ご愛顧賜りますようお願い申し上げます。
「新サイトの移行に伴い、URLも変更(https://ycu-hepabiligi.jp/ ➡ https://yihbp.org/)となりますので、再登録をお願いいたします。
2025年3月8、9日に神戸にてIgG4関連疾患学会学術集会が開催されました
当教室からは栗田裕介医師、二瓶真一医師が発表を行いました。
学会上で活発な議論がなされるとともに、同分野を診療・研究している先生方と食事をとりながら議論・交流をすることができ、有意義な学会参加となりました。
栗田裕介:自己免疫性膵炎における22ゲージEUS-FNBの有用性
二瓶真一:IgG4-SCに対する胆管ドレナージは、ステロイド投与前に省略できる可能性 がある:傾向スコアマッチング分析による検討
当教室の三澤昇医師がフジテレビ『チャンハウス』に出演いたしました。
フジテレビ『チャンハウス』「宮世流弥、驚き続々!言いたくなる雑学16連発」
洋式トイレに座る時体の軸と膝の角度を35度にするとすごくいいのが出る
2025年3月1日(土)(11時00分~11時50分)放送
〈番組の内容〉
排便時、洋式トイレに普通に座っただけの場合、直腸が「く」の字に折れ曲がり、肛門と直腸の角度が約130度になるため、お腹に力を入れて排便する必要があり普通の便が出ますが、身体を前屈みにし、足元に台を置くなどして身体の軸と膝の角度を35度くらいにすると、直腸と肛門の角度が広がってまっすぐになり、すごくいいのが出ます。
和式トイレでは、自然と35度の体制を作れるようになっています。
米田医師が参加するMASLDの研修論文が『Journal of Hepaotlogy』誌(IF=26.8)に掲載されました。
Prognostic performance of the two-step clinical care pathway in metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease.
Cheuk-Fung Yip T, Lee HW, Lin H, Tsochatzis E, Petta S, Bugianesi E, Yoneda M, Zheng MH, Hagström H, Boursier J, Calleja JL, Boon-Bee Goh G, Chan WK, Gallego-Durán R, Sanyal AJ, de Lédinghen V, Newsome PN, Fan JG, Castéra L, Lai M, Fournier-Poizat C, Lai-Hung Wong G, Pennisi G, Armandi A, Nakajima A, Liu WY, Shang Y, de Saint-Loup M, Llop E, Jun Teh KK, Lara-Romero C, Asgharpour A, Mahgoub S, Sau-Wai Chan M, Canivet CM, Romero-Gomez M, Kim SU, Wai-Sun Wong V.
J Hepatol. 2025 Jan 23:S0168-8278(25)00021-2.
[米田正人医師のコメント]
MASLD患者12,950人,平均47 ヵ月の後方視的観察試験において,Fib-4 indexとフィブロスキャンによる肝硬度に基づいて線維化進展のリスクを評価した結果,低リスク(FIB-4 index <1.3または肝硬度<8kPa),中間リスク(肝硬度8-12kPa),高リスク(FIB-4 index>2.67または肝硬度>12kPa)に分けて予後発症を検討した国際研究に参加しました.低リスク群では肝関連イベントの発生率は0.3%/3年,0.5%/5年,肝不全は0.1%/3年,0.2%/5年,肝細胞癌の発症は0.2%/3年,0.3%/5年であり,中間リスク群ではリスクが微増しますが,高リスク群においては肝関連イベントが6.3%/3年,10.8%/年,肝不全が5.2%/3年,8.0%/5年,肝細胞癌の発症は2.1%/3年,4.6%/5年と明らかに増加していまいた.本邦における肝癌の初発例の半数以上は非ウイルス性肝疾患由来となり,肝硬変の背景疾患も非ウイルス性肝硬変が約3分の2を占めるなど,日本の慢性肝疾患の疾患構造は大きく変化しています.肝臓病診療において生活習慣と深く関わる代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)の重要性が一層高まっています.ご協力いただいた横浜市立大学肝胆膵消化器病学の諸先生方にこの場を借りて御礼申し上げます。
米田医師が参加するアジア太平洋肝臓学会(APASL)の脂肪性肝疾患診療ガイドラインが発表されました。
The Asian Pacific association for the study of the liver clinical practice guidelines for the diagnosis and management of metabolic dysfunction-associated fatty liver disease.
Eslam M, Fan JG, Yu ML, Wong VW, Cua IH, Liu CJ, Tanwandee T, Gani R, Seto WK, Alam S, Young DY, Hamid S, Zheng MH, Kawaguchi T, Chan WK, Payawal D, Tan SS, Goh GB, Strasser SI, Viet HD, Kao JH, Kim W, Kim SU, Keating SE, Yilmaz Y, Kamani L, Wang CC, Fouad Y, Abbas Z, Treeprasertsuk S, Thanapirom K, Al Mahtab M, Lkhagvaa U, Baatarkhuu O, Choudhury AK, Stedman CAM, Chowdhury A, Dokmeci AK, Wang FS, Lin HC, Huang JF, Howell J, Jia J, Alboraie M, Roberts SK, Yoneda M, Ghazinian H, Mirijanyan A, Nan Y, Lesmana CRA, Adams LA, Shiha G, Kumar M, Örmeci N, Wei L, Lau G, Omata M, Sarin SK, George J.
Hepatol Int. 2025 Feb 27. doi: 10.1007/s12072-024-10774-3. Online ahead of print.
[米田正人医師のコメント]
この度,アジア太平洋肝臓学会(APASL)の脂肪性肝疾患に関する診療ガイドラインの策定に参加する機会を頂き,大変光栄に存じます.本ガイドラインは,APASLが提唱するMAFLDに関する国際的な指針であり,診断・管理に関する最新のエビデンスが整理されています.特に,アジア地域における特有の病態やリスク因子を考慮した推奨が示されており,非侵襲的診断法の活用や生活習慣改善を基盤とした治療戦略が重視されています.実臨床に即した内容となっており,脂肪性肝疾患診療の向上に寄与するものと確信しております.
国際的なガイドライン作成に参加し,海外の研究者と協議しながら本ガイドラインを作成する過程は,私にとって非常に貴重な学びの機会でした.現在,日本でも代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)の診療ガイドライン改訂に向け,作成委員として尽力しております.この成果は,MASLD・MAFLDに関する多くの研究に取り組んでいる横浜市立大学肝胆膵消化器病学の皆様の長年の研究の積み重ねによるものと考えております.
当法人の関連病院のひとつである、横須賀市立うわまち病院は
2025年3月1日に新病院として、『横須賀市立総合医療センター』に名称変更し、久里浜に移転しました。
新しい総合医療センター(YGMC: Yokosuka General Medical Center)は、417床から450床に増床し、ICUは12床、化学療法室は19床、内視鏡センターも2ブースから4ブースとなり、内視鏡専用の透視室も有します。PET/CTも、横須賀三浦地区で初めて導入しました。
新たな『横須賀市立総合医療センター』をよろしくお願いします。
(消化器内科 主任部長 細野邦広)