米田正人教授、中島淳名誉教授が参加するMASLDの研究がGut誌に掲載
米田正人教授、中島淳名誉教授が参加するMASLDの研究がGut誌で発表されました.
Two-step clinical care pathway to predict MASLD-related advanced fibrosis and long-term outcomes in type 2 diabetes
Chen Y, Dong B, Jin X, Liu C, Zheng MH, Liang X, Sun Y, Lee HW, Lin H, Tsochatzis E, Petta S, Bugianesi E, Yoneda M, Hagström H, Boursier J, Calleja JL, Goh GBB, Chan WK, Gallego-Durán R, Sanyal AJ, de Lédinghen V, Newsome PN, Fan JG, Castéra L, Lai M, Fournier-Poizat C, Wong GLH, Pennisi G, Armandi A, Nakajima A, Liu WY, Shang Y, de Saint-Loup M, Llop E, Teh KKJ, Lara-Romero C, Asgharpour A, Mahgoub S, Chan MSW, Lannes A, Romero-Gomez M, Hu A, Li Y, Zeng QL, Gou W, Bian H, Han X, Sun C, Kim SU, Yip TCF, Teng GJ, Wong VWS, Qi X; DiabetesLiver Integrated Management (DLIM) Consortium.
January 2026 Gut 75(3):576-587 doi: 10.1136/gutjnl-2025-337506
【米田正人医師のコメント】
本研究は、2型糖尿病(T2D)と代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)を併存する患者を対象に、FIB-4 indexと振動制御トランジェントエラストグラフィ(VCTE)による肝硬度測定(LSM)を組み合わせた「二段階リスク層別化アプローチ」の有用性を検証した国際共同研究です。
解析には、中国7施設の肝生検コホートと、欧米・アジア16施設からなるVCTE-Prognosisコホートが用いられました。その結果、本アプローチにより患者は低リスク・中間リスク・高リスクに層別化され、特に高リスク群では5年累積肝関連イベント(LRE)発症率が11.8%と明確に高いことが示されました。一方、低リスク群では0.7%と極めて低く、臨床的に有用なリスク識別が可能であることが確認されました。
さらに、中間リスク群に対してLSMのカットオフ値を10 kPaおよび15 kPaに最適化することで、中間群の割合を5.6%まで減少させつつ、予測精度を維持できることが示されました。
本研究の成果は、非侵襲的検査を用いた段階的アプローチが、T2D合併MASLD患者における線維化進展および肝関連イベントの予測において有効であることを示すものであり、日常 診療におけるリスク層別化戦略の確立に大きく貢献するものです。
このたび、本研究を世界的な専門誌であるGutにて報告させていただく機会を得られましたことを大変光栄に思っております。本研究の遂行にあたり多大なるご協力を賜りました関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。
